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今の数値をタイムリーに把握すると儲けが増えます

2019/01/30

採算管理は「今」ないし「未来」

前回はセグメント別採算管理の重要性について記載しました。

今回は、その採算管理をどのタイミングで行うべきかについて記載します。

結論として、「今」ないし「未来」の数値の把握が重要であり、過去数値はあまり意味がありません。

経理から数値があがってくるのが月末締めの翌月20日なので、数値検討は翌月25日に行っているとか、会計事務所に経理を外注しているので、2ヶ月経過しないと数値が把握できないとかの場合、ちょっと遅いです。

B to Bの商売であれば、月初には当月の数値の見込みが立てられるでしょうし、B to Cの商売であっても、月中には当月の着地が見えてくるはずです。

経理ないし会計事務所から上がってくる数値は正確な過去情報だと思いますが、大事なのは粗い数値でも今ないし近未来の状況を把握することであり、それには別の採算管理の仕組みを設ける必要があります。

一般的に、これを「管理会計」といい、経理ないし会計事務所からあがってくるデータを「制度会計」といって使い分けます。

管理会計の導入が儲けを増やす

管理会計はセグメント分けした各現場で把握します。小さい会社であれば社長が全セグメントの管理会計責任者であり、部門があるような会社は各部門長がセグメントの管理会計責任者ということになります。

現場担当者が活動及びそれに紐づく数値を一番よく把握しています。売上は当然ながら、仕入や経費についても、事前に稟議などを行っているため、その月の売上及び直接経費は経理でなくても現場で簡単に集計することができます。

間接経費は毎月そんなに変動しないので、簡便的に予算で計上すれば十分です。

これで立派な管理会計が成り立ちます。この要領で数カ月先まで見通しが立てられたりもします。

想像してみてください。今の状況をタイムリーに把握でき、近未来の見通しが立てられれば今やるべきことがはっきりと分かります。つまり、経営が数段やりやすくなり儲けが増えます。

なお、制度会計は税務申告や銀行提出でどのみち必要になります。経営に利用する場合は、管理会計との整合性を事後的に検証する目的で使うとよいです。

管理会計と制度会計がかけ離れている場合、管理会計の集計のやり方が間違えているということになり、即時修正が必要です(経営判断のミスリードにつながります)。請求漏れ等で制度会計が間違えている場合もあります。

管理会計と制度会計の併用及び両者の比較検討により自社の数値の正確性強化につながります。

管理会計の導入は取り入れてしまえば簡単なことが分かると思いますし、各現場担当者による経営参加意識も高まり、モチベーション増加にもつながりますので、是非導入してみて下さい。経営者も自社の状況を現在及び未来まで可視化することにより、確実に経営がやりやすくなります。

管理会計の導入が大変な場合、セグメントの範囲が大きい可能性があります。もっとセグメントの範囲を小さくして、管理会計担当者を分担できるよう工夫が必要です。

いかがでしたでしょうか。

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